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岐阜紀行(2日め)

4月30日(日)

9:00過ぎに宿を出発。国道471号を進むと突き当たりに栃尾温泉。右折して蒲田川沿いを走ると程なく新穂高温泉が見えて来た。
天気は悪く、見上げれば山はガスに覆われている。宿から15分程で
第一ロープウェイの乗り場である新穂高温泉駅に到着。ここの駐車場は200円。急坂を徒歩で登って駅に向かう。今にも雨が降りそうだ。
案の定、乗り場の窓口に「展望台-曇り・視界不良、気温2度」と看板が出ているではないか・・・。
「見晴らし良好ならともかく、往復1800円も出して何も見えない展望台に行ってもなぁ・・・」
と迷いつつも
「滅多に来れない所だし、折角だから行ってみっか」
てな感じで結局乗車。鍋平高原駅で第二ロープウェイに乗り換え。
ここから終点の西穂高口駅迄は急勾配を一気に900m程上がる。
出発してまもなく辺り一帯はガスに覆われて何も見えない。
ドライアイスの煙の中にいるのと同じ状態だ。
「こりゃダメだわ・・・」
車内の皆さんも揃って落胆の溜息。


_001 写真は展望台からの眺め。
景色の“け”の字もありませんな。
「やっぱヤメときゃよかったわ・・・」
これじゃ誰しもそう思うことでしょ。
パンフレットの絶景写真を眺めながらそそくさと戻りましたよ。

さて、気持ちを改めていよいよここから白川郷へ向けて出発。来た道を戻り、国道471号をひたすら走って国道41号目指す。ぶつかった所で左折しなければならなかったのに、勘違いしてそのまま41号を直進。
「おかしいなぁ。左に曲がる道が無いし・・・」
気が付けば「猪谷駅」なんて看板を発見。燃料も少なくなってるし、「ここは何処?」状態で少々パニック。Uターンをして戻ると右手に山へ向かう道を発見。国道360号と出ている。急いでバイクを停めて地図を確認。
「猪谷猪谷・・・、あららら、曲がるの忘れてこんな所に着ちゃったよ・・・。あ、でもこの360号を行けば白川に行けそうだからいいや」
な~んて思いつつ、ふと前を見ると電光掲示板に

白川郷方面 全面通行止め 迂回路ナシ」なんて出てる。
「おいおい、勘弁してくれよ・・・」
更にパニック。どうしたもんかと考えつつ、GSを探しに41号を富山方面に走り出す。なかなかGSが無い。走れど走れど見当たらない。暫く走ってやっと発見。燃料メモリは1を切ってたから危なかった。スタンドで白川郷への道を聞いてみる。
「360号?ダメダメ。年の3分の2は雪で通行止めだよ。ここを真っ直ぐ行けば北陸自動車道の富山ICがあるからそこから乗りな。小矢部JCTで東海北陸自動車道に入れば終点が白川郷ICだから。時間?そうねぇ・・・2時間もあれば着くと思うよ」
おっちゃん有難う。てなわけで北陸自動車道目指して出発。15km程走ってIC。
「富山かよ・・・。いや~来ちゃったね~」
横浜→東京→山梨→長野→岐阜→富山。「よくもここまで走って来たもんだ」と妙に感慨。それにしても北陸道は虫が多くて大変だ。シールドに嫌と言う程ぶつかって張り付いて来る。あまりに酷くて途中SAで水洗い。ここらまで来ると横浜や品川ナンバーの車なんて全く見掛けない。富山ナンバーばっかりだ。


_021_1 そんなこんなで白川郷ICに到着。
下道に出たら道の駅を発見。
時間は15:10。さて、ここで天皇賞でもテレビ観戦しながらゆっくりするか・・・。食堂内のテレビも案内画面コーナーのテレビもスーパー競馬が流れてる。
白川郷の皆さんも競馬が好きなのかな?(笑)

_027 本日の宿泊先「白川郷の湯」へ。
ここは立ち寄り湯も兼ねてるため混んでいる。
宿に着くや否や雨がポツポツ降って来た。
ギリギリセーフ。


_030 部屋から見える庄川。
川のせせらぎは良いものです。
今日は結構走ったなぁ。疲れたよ・・・。



_022_1 なんて言いつつ、雨の中を早速散策。
メイン通りはお土産屋が多数。
雨にも負けず練り歩きました。



_023_1 手入れの行き届いた家々が並んでいます。




_025 国の重要指定文化財である「和田家」です。
400年以上も前に立てられた萩町最大の合掌造りの建物だそうで、現在も一般住宅として使われてるそうです。(見学有料)



_009 「白川郷の湯」の内風呂です。
源泉名はそのままの「白川郷の湯」 pH7.7
「ほとんど無色透明、塩味・微鉄味を有す」
と紹介されてました。
あまり印象に残らない温泉でしたね。


今回実際に訪れてみた結果
「今まで白川郷というネームバリューに有り難味を感じていただけ」
ということが分かりました。思った以上に観光地化され過ぎていた白川郷は、正直「こんなもんか・・・」って感じでした。

とある土産物店では「何とか客に金を落として帰らせよう」というイヤらしい姿勢がアリアリだったし、穿った見方をすれば
「これだけの狭いエリアで季節毎に観光客が落として行く金額を考えたら、村全体では相当な潤いになるんだろうな・・・」

ってことです。こう考えてしまう自分もイヤらしいとは思いますが、実際に「見せてやる」「早く買え!」って雰囲気を目の当たりにしちゃうとそう感じずにはいられないんですよね。
世界遺産に登録されてるってことは素直に凄いことだとは思います。
しかし、全部が全部でないにせよ、中にはその世界遺産というブランドに「胡坐をかいてるんじゃねぇのか?」って思わせる所があった点に関しては少し残念な思い出になりました。

明日は「郡上八幡」から「下呂温泉」へ向かいます。

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